歯茎の出血はストレス?実は歯周病の可能性も…

歯茎から血が出る要因の1つに「ストレス」が挙げられます。

しかし、歯茎から血が出る理由は他にもあります。その代表的な要因として「歯周病」があります。

※歯周病を放置すると、最悪の場合、歯を失ってしまうケースもあるため、自己判断せずに歯科医院で診てもらう事をおすすめします。

当記事では、「歯茎から血が出る7つの要因」を解説しつつ、正しい対処法も解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

歯茎の出血はストレスが要因?

歯茎の出血はストレスが原因?

歯茎から血が出る要因のひとつに、ストレスがあります。

疲労や寝不足などのストレスが蓄積されると、免疫力や唾液の分泌量が低下します。

免疫力や唾液の分泌量が低下すると、歯茎に炎症が起き、歯茎から出血する可能性があります。

また、ストレスがたまっている時は、歯磨きをおろそかにしやすい傾向にありますので、プラーク(歯垢)も残りやすいので適切なケアが必要にになります。

ただし、歯茎から血が出る理由は、ストレスだけではありません。実は、ストレス以外に別の要因が影響しているケースもあります。

次の項目で紹介しますので、当てはまるかチェックしてみましょう。

「歯茎から血が出る」ストレスだけじゃない7つの要因

歯茎から血が出る要因

「歯茎から血が出る」ストレスだけでない7つの要因を紹介します。

①歯周病

歯茎からの出血で最も多い要因は、歯周病です。

歯周病とは、歯の周りに付着したプラーク(歯垢)に含まれる歯周病菌によって引き起こされる、歯の病気です。

歯周病

歯周病菌が歯茎に炎症を起こすことで、歯茎から出血しやすくなります。

進行すると、歯茎からの出血が頻回になり、歯茎の腫れが目立つ、冷たいものがしみるなどの症状が出現します。

歯周病は歯科による専門的な治療が必要です。

また、プラークは時間がたつと硬い歯石になり、歯磨きでは取り除くことができず、歯科の専用医療機器でないと除去できません。

歯石は目で確認でき、歯と歯茎の間にある白い石のような塊です。

➁インプラント周囲炎

過去にインプラントの治療を行った方は、「インプラント周囲炎」により歯茎から出血するケースがあります。

インプラント周囲炎とは、歯周病菌が歯肉とインプラントの境目に侵入することで、歯周病と同様の症状を発症します。

天然の歯と比較するとインプラントは抵抗力が低いため、一度感染すると急速に進行しやすいのが特徴です。

なお、インプラント周囲炎は自然に治癒することはありません。

インプラント周囲の歯茎から出血している方は、速やかに歯科へ受診しましょう。

③虫歯

虫歯がかなり進行していると、虫歯菌が歯茎まで到達し、出血することがあります。

この状態は虫歯を長期間放置し、大きな穴が空いているような状態になっています。

また、虫歯だけでなく、歯周病も進行している可能性が高いです。

そのまま放置しておくと、虫歯がさらに悪化していきますので、速やかに歯科へ受診しましょう。

④被せものが合っていない

歯科で治療した被せものが合っていない場合も、歯茎からの出血が起きる要因です。

作成した当時は被せもののサイズが合っていても、歯茎が痩せたり、虫歯や歯周病があったりするとサイズが合わなくなっていきます。

そのままにしておくと、さらに歯茎を傷つけることや、虫歯や歯周病が進行していきますので、歯科の受診をしましょう。

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⑤歯磨きが強すぎる

強すぎる歯磨きは、歯茎を傷つけやすく出血することがあります。

また、歯茎や歯がすり減ったり、歯の表面に傷ができたりします。

歯はゴシゴシと強く磨くのではなく、磨きたい部分にしっかり歯ブラシを当て、歯ブラシの弾力で磨くようにしましょう。

⑥内服している薬

血液をサラサラにする薬を内服してると、歯茎から出血しやするくなるケースがあります。

また、出血が止まりにくい傾向にあるため、出血したら歯磨きを一旦やめ、綿などで圧迫して止血しましょう。

強いブラッシングは出血の要因となりますので、ゴシゴシ磨かないようにしてください。

⑦病気

口腔内のがんや白血病など、病気が要因で歯茎から出血するケースもあります。

歯茎の出血の要因を知るために、歯科への受診をおすすめします。

歯茎から血が出るのは歯周病のサイン

歯茎の出血は歯周病のサイン

ここまで歯茎から血が出る理由を紹介しましたが、最も多い要因は歯周病です。

歯周病のサインである初期症状は、歯茎から血が出ることです。

以下にて歯周病のセルフチェックを紹介しますので、当てはまるかチェックしましょう。

歯周病セルフチェック

  • 歯茎から血が出る
  • 歯茎が赤く腫れている
  • 歯茎から膿が出る
  • 歯茎がムズムズする
  • 朝起きた時、口の中がネバネバする
  • 冷たい水がしみる
  • 歯がグラグラする
  • 歯ブラシを当てるだけで痛みがある
  • 口臭がひどくなった

チェックリストに多く当てはまるほど、歯周病が進行している可能性が高いです。

歯周病をほうっておくとどうなる?

歯周病をほうっておくと、最悪の場合、歯が抜け落ちることがあります。

以下にて、歯の炎症が起きている状態から歯が抜け落ちるまでを、歯周ポケットの深さとともに解説します。

※歯周ポケットとは、歯と歯茎の間がプラーク(歯垢)の細菌によって炎症を起こし、深くなった溝のこと。歯周ポケットが深いほど、歯周病が進行している状態です。なお、健康な歯と歯茎の溝は1~2mm程度です。

歯周病
  1. 歯周炎:歯茎が腫れ、歯磨きで出血しやすいです。他の症状は特にないため、歯周病の初期段階であると気づきづらいです。
  2. 歯周病(初期):歯茎がさらに腫れ、歯茎の出血量が増えます。歯周ポケットの深さは2~3mm程度です。
  3. 歯周病(中度):歯茎が下がり、歯がグラつき始めます。歯周ポケットの深さが3~5mm程度です。
  4. 歯周病(重度):さらに歯がグラつき、歯ブラシを当てるだけで痛みを生じます。歯周ポケットの深さが5m以上となります。ひどくなると歯が抜け落ちる可能性があります。

重度になるほどポケットが深くなっていき、歯を失うリスクも高まっていきます。

治療が早いほど重症化を予防し、元の健康な歯の状態に戻しやすいです。

歯周病の治療方法

そのままにしておくと歯を失うリスクがある歯周病ですが、治療が可能です。

ここでは、歯周病の治療方法を紹介します。

歯科受診

歯周病を治療するには、歯科での専門的な治療が必要です。

現代では歯周病を治す内服薬の治療がありますので、患者様の負担をなるべく少なくした治療ができます。

また、歯科では歯周病の根本要因であるプラーク(歯垢)や歯石を除去できますので、歯周病の悪化も防げます。

なお、歯科によって歯周病が進行した歯を抜歯したり、抜歯しないように治療をしたりと、治療法は異なります。

抜歯をすると、代わりの歯となる入れ歯(義歯)やインプラントを検討しなければなりません。

入れ歯は天然の歯と比較すると噛む力が弱く、これまで通り食事を楽しみづらいことや、外して管理が必要であるデメリットがあります。

また、インプラントは高額であり、上で紹介したインプラント周囲炎が起きるリスクがあります。

歯周病が進行していても歯を残せる可能性がある

歯周病が進行していても、「歯周組織再生療法」によって歯を残せる可能性があります。

歯周組織再生療法とは、歯を支える骨や歯茎といった歯の周りの組織を回復させ、抜歯を回避する治療のことです。

歯周病によって破壊された周辺組織は、自然に回復することはないため、歯周組織再生療法にて組織を回復させます。

ただし、歯周組織再生療法はすべての歯科医師ができるわけではありません。

当院では「可能な限り抜歯を回避する」歯周病治療をしており、歯周組織再生療法を行っております。

また、痛みを伴わない内服治療、痛みを抑えるレーザー治療も行っておりますので、治療に不安のある方でも安心して治療を受けられます。

当院では歯周病の検査を行い、患者様に適切な治療を説明し、ご納得いただいた上で治療をしております。

「歯周病かもしれない」とお悩みの方は、ぜひ当院までご予約ください。

丁寧な歯磨き

歯周病の根本要因はプラーク(歯垢)ですので、丁寧な歯磨きによってプラークを除去できると、歯周病の悪化の予防や治療にも繋がります。

しかし、歯磨きだけでは歯石は除去できず、歯周病への直接的な治療はできませんので、歯科への受診は必須です。

ストレス管理

歯周病の治療は、ストレス管理も大切です。

ストレスによって免疫力・唾液の分泌量が低下すると、歯周病が悪化するリスクが高まります。

しっかり睡眠時間を確保して疲れをとる、リラックスできる時間をつくるなど、ストレスを管理していきましょう。

「歯茎の出血=ストレス」と自己判断はNG

これまでお伝えした通り、歯茎からの出血はストレス以外のさまざまな要因が考えられます。

中でも注意したいのが「歯周病」です。歯茎の出血は歯周病の代表的な症状であり、歯周病を放置すると歯を失ってしまう恐れもあります。

自己判断せずに、まずは歯科医へ受診しましょう。

歯周病であれば治療ができますし、歯周病以外でも出血の要因がわかると安心です。

とはいえ、歯のグラつきがある重度の歯周病の方は、「歯を抜かなければいけないのでは?」と不安になるかもしれません。

そのような重度の歯周病でお悩みの方のために、当院では可能な限り「歯を抜かずに残す」歯周病治療を実践しております。

歯周病の検査・治療は当院へご予約ください

当院の院長は、日本歯周病学会の認定医であり、多くの歯周病の患者様の治療をしております。

※日本歯周病学会の認定医以上の資格を持つ歯科医師は、全国で約2%と言われております。

これまで行ってきた歯周病治療の経験に基づき、患者様の状態に合わせた適切な治療を行っております。

また、身体的負担や痛みを抑えた治療を実践しているのも当院の強みです。

「歯科は痛みを伴う」というイメージから、歯科への受診が遠のく方がいらっしゃいます。

当院では内服治療を取り入れて身体的負担を軽減し、痛みが少ないレーザー治療にも対応しております。

もちろん、歯周病の根本要因であるプラーク(歯垢)や歯石も、精密な医療機器を用いて徹底的に除去します。

歯茎から血が出ている方、歯周病かもしれないと心配な方は、まずは検査が必要ですので当院までご予約ください。

>>「可能な限り抜歯を回避する」歯周病治療