八重歯が気になっている方、八重歯を治す方法にはどのような治療方法があるのか、について詳しく説明していきます!
こんにちは。 森下しぶかわ歯科です(*^-^*)
みなさんは八重歯に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
チャームポイントとなって可愛らしいイメージを持っている方もいれば、歯が目立つなどということを理由にネガティブなイメージをお持ちの方もいると思います。
八重歯は、その歯が他の歯よりも前に出ていたり、尖っていることで八重歯が目立って見えるので印象に残りやすいのです。
歯が尖っているのであれば、尖った部分を削ればいいのでは?と考える方がいらっしゃいます。
今回は、八重歯は削ればよいのか、八重歯のある方の矯正方法などについてわかりやすく解説いたします。
それぞれの歯の役割について
八重歯になる歯は3番目の歯が多く、3番目の歯は「犬歯」とも呼ばれていて、ひし形のような形をしていて、食べものを切り裂く役割があります。また、尖っている唯一の歯なので、「糸切り歯」とも呼ばれています。
犬歯は、歯の中で一番根っこが長い歯で強度があるため、最後まで残存する確率が高い歯だと言われています。
犬歯は、かみ合わせの位置を保ち、あごの動きを正常に保つ「犬歯誘導」という重要な役割も担っています。
前歯には、食べ物を噛み切るという大きな役割があります。 食べ物を前歯で噛み切ることによって、奥歯で咀嚼するために適度な大きさにします。また発音にも大きく関係しています。
前歯の裏側は、シャベルのような形状をしていて少しくぼんでいます。このくぼみがあることで、食べ物を噛んだときに食べ物が歯にくっつきにくくなるのです。
小臼歯は、前から数えて4番目と5番目に位置する歯で、上下合わせて8本あります。
小臼歯の役割は、下あごが後ろに下がらないようストッパーになるような形をしていて、かみ合わせを安定させる働きがあります。かみ合わせの基準となるので大変重要な歯です。
大臼歯は、奥歯の大きな歯で大きな臼のような形をしていることから大臼歯と呼ばれています。小臼歯の隣に位置し前から6番目、7番目で、親知らずがある場合は8番目の歯までのことを言います。
大臼歯の役割は、食べ物をすり潰したり、噛み砕いたりして、食べ物を細かくして飲み込むことに役立ちます。
中でも第一大臼歯と呼ばれる6番目の大臼歯は、噛む力が一番強く、噛み合わせにとっても非常に大事な役割があります。大臼歯は一本失うと噛む力が40%も低下すると言われています。
八重歯を削る治療方法とは?
八重歯を削って治療するという場合は、基本的にはセラミック矯正という方法になります。
セラミック矯正は、一般的なワイヤー矯正とは違った方法で歯並びを改善する治療法で、問題となっている歯を削って、型をとってセラミックのような人口の歯を被せて歯列を改善します。
セラミック矯正は、他の矯正方法と比べると『短期間で終わる』ということがメリットです。また、セラミックの被せ物の色や形を綺麗にすることができるという面もメリットになります。
一方、デメリットもあります。一番大きなデメリットは、「健康な歯を削らないといけない」という点です。
八重歯の状態によっては、根っこ治療をして神経をとる処置が必要になったり、歯列改善のために抜歯を選択することが必要となる場合もあります。
他にもセラミック矯正は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と違って、歯並びを全体的に改善するものではないので、かみ合わせに問題が生じる場合があります。
八重歯を削らない治療方法とは?
八重歯を削らないで歯列を整えるには、歯列矯正の治療を選択することになります。
ワイヤー矯正、裏側矯正、マウスピース矯正から、最適な矯正方法を選択することになります。
ワイヤー矯正・裏側矯正では、かみ合わせも整えながら、根本的な治療になるので期間が長くかかりますが、しっかりと八重歯を綺麗に並べられることが期待できる方法です。
八重歯の程度や、不正歯列の程度によってはマウスピース矯正での治療も可能です。
八重歯を抜歯して矯正治療を行う場合
八重歯の状態によっては、歯列矯正を行う前に抜歯が必要になるケースがあります。
八重歯を改善するために、犬歯ではない歯を抜歯するということがあります。それは先述した通り、犬歯には犬歯誘導と言われる大きな役割がある重要な歯なので、犬歯を残す方向で矯正治療が進められるのが一般的です。
まとめ
ここまで、八重歯の治療方法について詳しく説明しました。
それぞれの方法にはそれぞれのメリットデメリットがあります。八重歯にもそれぞれ個人差があり、程度は様々です。悩みや目的にあった治療方法を選択するのがベストだと思います。
例えばマウスピース矯正で治すことができるケースであれば、マウスピース矯正は、取り外しが可能であることや、マウスピースが透明で矯正していることを気づかれにくいので、他の矯正治療より始めやすいかもしれません。
まずは気になっている八重歯はどのような治療方法が選択肢になるのか、矯正医に相談してみてはいかがでしょうか?