噛み合わせが悪い、とはどのような状態?不正咬合の種類も解説!

こんにちは。しぶかわ歯科クリニックです(*^_^*)

今回は、噛み合わせが悪いとはどのような状態なのか、そして不正咬合の種類についてもお話ししていきます

口元の印象を左右するものの一つとして歯並びや噛み合わせが挙げられますが、そもそも「歯並びや噛み合わせが悪い」というのはどのような状態を指すのでしょうか。そして、歯並びや噛み合わせが悪い状態を「不正咬合」といいますが、この不正咬合にはどのような種類があるのでしょうか。

咬合とは

下顎を上顎に向かって閉じてくる動作や上下の歯の接触関係を歯科の専門用語で「咬合(こうごう)」といいます。上下の歯の接触関係のことを噛み合わせといい、正しい噛み合わせを「正常咬合」、悪い噛み合わせを「不正咬合」といいます

正しい噛み合わせとはどのような状態?

では、正しい噛み合わせとはどのような状態を指すのでしょうか。歯科学的に正しいとされている噛み合わせには、次に挙げるような条件があります。

・上下の歯を噛み合わせたとき、上下の前歯の隙間が5mm以下になること

・唇を合わせて口を閉じた際、下の前歯が上の前歯よりも内側にくること

・歯列がUの字を描くようなアーチ状を維持できていること

上の2本の前歯が最も大きく、下の2本の前歯が最も小さいこと

唇を合わせて口を閉じることが容易であること

・上下の前歯の中心が、口の真ん中に揃っていること

上下の奥歯が互いに噛み合っていること

悪い噛み合わせとはどのような状態?

悪い噛み合わせとは、歯並びや噛み合わせが上記のような条件に当てはまらない状態です。一見歯並びが悪いようには見えなくても、噛み合わせが悪くて顎に負担がかかっているなどのケースも含まれます。不正咬合には次のような種類があります。

・叢生

歯の大きさと顎の大きさのバランスがとれないとき、歯が並びきらずに部分的に重なってしまうことを「叢生(そうせい)」といいます。厚労省による調査では、日本人の4割以上が叢生であるという報告もあります。八重歯なども叢生の一種です。顎に対して顎が大きいケースもあれば、反対に歯に対して顎が小さいというケースもあります。また、継続的な指しゃぶりや舌癖が原因となることもあります。

・上顎前突

所謂「出っ歯」です。歯そのものが前方方向に傾斜しているケースと、顎の位置関係により出っ歯になっているケースがあります。後者においても、上顎が出ている場合と、下顎が後方に引っ込んでいることにより(下顎後退症)、上顎が前に出る場合があります。生まれつき前歯が大きいことにより生じることもありますが、指しゃぶりのしすぎやおしゃぶりの使い過ぎによるものは下顎後退症によるものとされています。

・空隙歯列

所謂「すきっ歯」です。歯と歯の隙間に隙間が空いています。前歯だけや奥歯だけ等部分的に隙間があるケースもあれば。全体的に隙間があるケースもあります。生まれつき歯の本数が少ないことが原因で隙間ができることもあります。

・開咬

奥歯を噛み合わせても前歯が噛み合わない状態のことをいいます。前歯が噛み合わないことで奥歯に負担がかかり、歯や顎をいためてしまうこともあります。指しゃぶりや、口呼吸のほか、舌を前に出す癖があると開咬になりやすいといわれています。

・過蓋咬合

上下の歯を噛み合わせたときに、上の歯が下の歯に覆いかぶさってほぼ見えない状態のことをいいます。こういった状態を「噛み合わせが深い」と表現し、「ディープバイト」ともいわれています。上顎よりも下顎が大きく後方にあることが主な原因とされています。

・反対咬合(下顎前突)

所謂「受け口」です。下の前歯や下顎全体が、上顎よりも前に出ている状態を指します。顎の成長が不足している場合や、舌で下の歯を押す癖があることによって生じることが多いとされています。

・交叉咬合

通常は噛み合わせたときに上の歯が下の歯に被さりますが、噛み合わせが部分的に逆になっている状態のことをいいます。頬杖などの外からの力や、口呼吸などが原因で起こることもあります。

・切端咬合

歯を噛み合わせたときに、上下の前歯の先端同士がぶつかってしまう状態のことをいいます。下の動きや顎の骨の成長以上、口呼吸などが原因で起こることもあります。噛むたびに歯に負担がかかり、歯が欠けたり摩耗するリスクが高くなります。

まとめ

今回は、噛み合わせが悪いとはどのような状態なのか、そして不正咬合の種類についてお話ししました。歯並びや噛み合わせが悪くなる原因には様々なものがあり、そして不正咬合が続くことによりお口や全身にも影響を及ぼします。次回のブログではその点についてご紹介していきます。そして、残念ながら歯並びや噛み合わせはご自身で改善できるものではありません。専門的な治療が必要となりますので、見た目だけでなく機能面を回復させるためにも歯列矯正を検討しましょう

当院では、矯正治療の相談と検査を無料で行っています。

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