出っ歯を治すにはどのような治療方法があるか、まずはどんな治療方法があるかを正しく知ることが大事です!

こんにちは。しぶかわ歯科クリニックです(*^-^*)

出っ歯を気にされている方は、結構多くいらっしゃいます。

出っ歯とは、上の前歯が下の前歯より前に突出した歯並びのことを言い、出っ歯には軽度〜重度まで段階があります。

軽度の場合は、そのまま矯正治療をせずに放置する方がいますが、放置すると体に悪影響が出る場合があります。

上の前歯が下の前歯よりも4mm以上前に出ている場合に「出っ歯」と診断されることが多いです。

出っ歯は自力では治りません

出っ歯を治そうと、割り箸やヒモなどを使って無理矢理引っ張ったりすると、大変危険です。

出っ歯を治したいとお考えであれば、まずは信頼のできる矯正治療の専門医に相談してください。

歯は、お口周りの筋肉の働きによって生え方が変わります。

お口周りの筋肉とは、舌、頬、唇などの筋肉のことで、成長期に骨格に合わせて筋肉も発達します。しかし、何らかの影響で筋肉の発達が未発達な部分があるとお口の筋肉がアンバランスになってしまい、歯の形成にも悪影響を及ぼしてしまうのです。

出っ歯が体に与える影響

  • 口呼吸になりやすい

前歯が前に出ているとお口を閉じるのが難しくなり、うまく閉じない状態が続くと口呼吸になります。

  • 発音に影響が出る

出っ歯だと上の歯と下の歯に隙間が出来ているので、喋る時に空気が漏れるのでうまく喋れなくなる場合があります。

  • 咀嚼機能に影響が出る

前歯が噛み合っていないと奥歯や片方だけの歯に負担がかかり、噛み合わせが悪い状態になり、顎関節症を発症してしまう可能性があります。噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかりと噛むことができなくなってしまい、結果として内臓にも負担がかかることになります。

  • 虫歯や歯周病のリスクが上がる

出っ歯によって歯並びが悪くなり段差が生じると、歯ブラシがしっかりと当てられなくなり、プラークが溜まりやすくなって虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

  • コンプレックスによってストレスを抱えることになる

出っ歯は見た目に影響します。出っ歯を気にしている方は、人前で話をすることがストレスになります。そればかりではなく、笑うときに口元を覆ってしまう癖や、マスクを外したくない、人前で笑えなくなるという方もいます。

この他にも、出っ歯が原因で頭痛や肩こりになる方もいます。噛み合わせが悪くなると、顎の関節に負担がかかりやすくなります。またどちらか一方だけでばかり噛んでいると、左右の顎の筋肉のバランスが崩れて、顎のすぐ下の首周りの筋肉や、肩などの筋肉にもアンバランスが影響して、筋肉の緊張状態が続き、頭痛や肩こりを引き起こしてしまいます。

出っ歯の治療方法とは?

出っ歯を治す方法はいくつかあります。

ワイヤー矯正治療で治す

ブラケットと呼ばれる装置をつけてワイヤーを通して歯列矯正の治療を行い、出っ歯を改善します。この方法は、さまざまな出っ歯のケースに対応していて、治療実績も多い治療方法です。また歯の全体にワイヤーを装着する全体矯正と、歯の部分的にワイヤーを装着する、部分矯正があります。ワイヤー矯正は、歯が捻れていたり、歯と歯が重なりあっていても治療することが可能です。

マウスピース治療で治す

透明なマウスピース型の矯正装置を装着することである程度の出っ歯は改善が見込めます。装着していても目立ちにくく、食事の際には自分で外すことができるので扱いやすい治療方法です。

セラミックを被せる治療をする

出っ歯の程度によっては、歯に被せ物をして出っ歯を治します。歯の色を白くできたり、歯の形もある程度変えることができますが、健康な歯を削ってから被せ物をするため、歯の寿命が短くなってしまうというデメリットは理解してから治療したほうが良いでしょう。

外科的手術をして治療する

出っ歯の程度が重度の場合、全身麻酔によって外科的に手術するために、入院が必要な大掛かりなケースです。退院後ある程度落ち着いてからワイヤー矯正による治療をする場合もあります。

なぜ出っ歯になるの?

出っ歯になる原因はさまざまですが、何らかの原因によって鼻で息がしにくいために口呼吸になっていたり、口唇閉鎖不全によって舌圧が強くなり唇側傾斜することがあります。

また寝ている間に無意識に頬を圧迫し、頬側の歯を押して前歯が出てしまう、ということもあります。

先天的な理由としては、遺伝が原因になります。

成長期に柔らかいものばかり食べていたり、お口の機能が正常に発育しないと、顎が未発達になり、顔の骨格のバランスが悪くなり、歯列に影響します。

最後に

出っ歯になる原因は人によって違います。生まれつき前歯が大きかったりすると顎の大きさに対して歯が生え揃うスペースが足りない場合は、前歯が重なったりするなど歯並びが悪くなったり、出っ歯になることがあります。

また、舌癖がある方は、舌で前歯を押しつけたりします。舌癖が強いと、日常的に前歯に力がかかり続けるため、徐々に前歯が前に出てきて出っ歯になります。

赤ちゃんの時期に、指しゃぶりの癖が抜けずに4歳以上になっても指しゃぶりが続くお子さんは、指で前歯を押してしまうことになり、出っ歯になってしまいます。

出っ歯を治療すると、歯並びが良くなり、第一印象が変わり見た目が良くなるばかりではなく、精神的にも大きな効果があります。

人前で思い切り笑えるようになったり、自分に自信が出て、会社のプレゼンがうまくいくようになった、という患者様もいます。

また、歯並びが綺麗になると、歯ブラシがきちんと歯に当たるようになって、プラークが着きづらくなって、虫歯や歯周病になりにくくなった、なども大きな効果と言えます。

このように、出っ歯を放置せずにきちんとご自分に合った治療法を選択すると、ご自分の体やメンタルに大きなメリットを招きます。

出っ歯を治してかみ合わせを改善する、しっかりと治す、矯正治療が終わったら以前よりも快適に生活できる、このようなことを頭に入れて治療を受けるようにしましょう。